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15- D- 0516 201 5 年 9 月 2 8 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
旭化成株式会社
(証券コード:3407)【据置】
長期発行体格付 AA
格付の見通し 安定的
債券格付 AA
発行登録債予備格付 AA ■ 格付事由
(1) 総合化学大手の旭化成グループの持株会社。資金面や事業戦略面で当社のガバナンスは強く、格付にはグ ループ全体の信用力を反映させている。グループはケミカル、住宅のほか、エレクトロニクスや医薬・医 療 な ど 幅 広 く 事 業 を 展 開 し て お り 、 各 事 業 で 競 争 優 位 性 の 高 い 有 力 製 品 を 抱 え る 。 現 中 計 ( 12/ 3 期 ∼ 16/ 3 期)では事業領域の拡充・強化のため、大型 M&Aも実施。救命救急医療機器大手のゾール社の買収 (12 年4 月)に続き、15 年8 月にバッテリーセパレータ事業を手掛けるポリポア社を買収(買収金額約 22 億ドル)した。
(2) 今後の事業環境悪化が予想される国内石油化学事業の縮小・再編などで、ケミカルは事業面の安定性が向 上してきている。住宅は中長期的な市場拡大が見込みにくく、医薬も国内の事業環境が厳しくなってきて いるが、収益源の分散効果などを背景に、当面、全社収益は堅調に推移しよう。一方、既存の主要事業か らのキャッシュフローを成長分野へ再投資することで、事業基盤は強化されてきている。大型 M&A を実 施する中でも財務構成は適切にコントロールされており、引き続き、安定した事業基盤を維持可能と考え られる。以上を踏まえ、格付を据え置き、見通しも安定的とした。
(3) 16/ 3 期会社計画(期初想定)では営業利益 1, 640 億円の予想で、3 期連続で最高益更新の見通し。住宅は コスト上昇で減益予想だが、前期に続き 500 億円台の営業利益を確保し、全社収益を支える。医薬・医療 も後発品の影響などで減益となるが、ゾール社のライフベスト(着用型自動除細動器)の販売拡大などで、 ヘルスケア全体では収益が拡大する。また、ケミカルはスチレンモノマーの交易条件改善などで、住宅に 並ぶ営業利益を確保する見込み。全社コスト削減プロジェクトの効果もあり、中計業績目標(16/ 3 期営 業利益 1, 600 億円)も達成の見込みとなっている。
(4) 15/ 3 期末自己資本比率は 53.7%、同 DE R は 0. 25 倍と財務状況は良好。着実な利益蓄積を背景に自己資本 は 15/ 3期末で 1兆円台に乗っており、過去 10期で倍増した。ポリポア社の買収に伴い、有利子負債は 15/ 3 期末 2, 690 億円に対し16/ 3 期末では2, 000 億円以上増加するとみられるものの、財務構成の悪化は 小幅なものにとどまると考えられる。当面も高水準の成長投資が行われる可能性があるが、安定したキャ ッシュフロー創出力があり、財務健全性が損なわれる懸念は小さい。
(担当)涛岡 由典・藤田 剛志 ■ 格付対象
発行体:旭化成株式会社 【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 AA 安定的
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 8 回無担保社債(社債間限定同順 位特約付)
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対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 9 回無担保社債(社債間限定同順 位特約付)
200 億円 2012 年 9 月 20 日 2017 年 9 月 20 日 0. 301% AA
対象 発行予定額 発行予定期間 予備格付
発行登録債 1, 000 億円 2014 年 5 月 24 日から 2 年間 AA
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2015 年 9 月 25 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:涛岡 由典
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「化学」(2012 年 3 月 26 日)、「持株会社の格付方法」
(2015 年 1 月 26 日)、「国内事業法人・純粋持株会社に対する格付けの視点」(2003 年 7 月 1 日)として掲載してい
る。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 旭化成株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■用語解説
予備格付:予備格付とは、格付対象の重要な発行条件が確定していない段階で予備的な評価として付与する格付です。発行条件が確定した場合には 当該条件を確認し改めて格付を付与しますが、発行条件の内容等によっては、当該格付の水準は予備格付の水準と異なることがあります。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。
■ 本件に関するお問い合わせ先